照明学会北海道支部
* 照明フォーラム2011 照明学会北海道支部 テーマ:「あかりと生きる」の報告
 

 平成23年11月20日(日)16時00分〜18時00分まで、札幌市駅前の紀伊國屋書店札幌本店1Fインナーガーデンを会場にして、照明学会北海道支部主催の「照明フォーラム」を開催した。

 開会前から、地元のTV局の「STV」や「北海道新聞」の他、「電気新聞」の3社が取材に押しかけて来て、照明デザイナーの中屋氏の作品をカメラに納めたり、特に、「息を吹き掛けると揺れるLEDランプ」(最近開発製品でキャンドル風)に注目しながら、不思議そうに体験されていた。

 照明がエコと快適性や活動性向上に役立ちながら、より豊かな暮らしを具体化するため、特に近年話題のLED照明について易しく解説し、実例を紹介しながらこれからのあかりの課題の行方を、皆さんと一緒に考えましょうと、萩原支部長の挨拶で開会した。

 初めに、専門会員のパナソニック電工(株)の本間氏から、道内の家庭の電力消費の1/4が照明に使われていて、無駄な照明をこまめに消すことが省エネ・節電に繋がると紹介し、LED照明の仕組みや効率性などについて判り易く解説頂いた。

手回しの発電機で5人の方に、人力による白熱電灯、蛍光灯、LEDランプの点灯により同じ明るさで消 費電力の違いを体験頂き、白熱電球が中々点灯せず盛り上がっていた。

定員80名のところ、札幌市内各方面や江別市、小樽市からも参加者がやってきて、会場は立ち席も出るほど溢れていた。

(講演者と質疑応答)
 LED電球の金属部分が熱いのは何故?寒冷地では、窓を小さくするため暗くなるところが出るが、あまり照明を使わなくても良い方法 はないか?

 照明デザイナーの(有)イリスの中屋惠美氏からは、札幌中心部のホテル周辺でLEDを使った色鮮やかな照明器具の作品や、変わったものでは、壁に張り巡らせて埋め込んだもの、くもの巣のようなものなど、遊び心で作っていると言う作品の紹介を交えながら、LEDの幅広い活用方法を講演頂いた。

 最後のトークセッションでは、2名のゲストも参加して、違う角度から照明についてのコメントをいただき、司会の萩原支部長の軽快で鋭い質問に、パネラーもたじろぐなど会場は和やかに、真剣に照明について学ばれ、有意義なフォーラムを行なうことが出来た。その夜と翌朝のニュースで大きく報道された他、地元紙でも記事となって学会のPRにも繋がった。(インテリアコーディネーターの射水美智子氏と東芝ライテック(株)の渡部氏も参加)

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