平成23年度情報処理学会中国支部イブニングセミナー
「身近な最先端をあなたに−躍動する樟脳船・計算知能による健康診断−」

日時: 平成23年12月2日(金) 16:30〜18:00
会場: 山口大学共通教育棟12番教室
(山口県山口市吉田1677-1)
概要:  情報技術や情報通信技術に関連する幅広い話題を分かり易く、市民や大学生・高校生等に提供することを目的として,本年度より情報処理学会中国支部ではイブニングセミナーを開催することになりました.第1回目の今回は,非線形科学の分野で大変特徴的で先進的な研究者である中田聡教授(広島大学大学院)と,医用診断システム開発の第一人者である内野英治教授(山口大学大学院)に,最先端の科学・技術における話題を誰もが身近に感じられる話題としてお話いただきます.
講演内容:
非線形・非平衡を導入した界面における自律運動
中田 聡 教授(広島大学大学院理学研究科)
講演者による内容説明:「1991年にノーベル物理学賞を受賞したde Gennes(仏)の著書「表面の物理学」(吉岡書店)の動画集を見ると,かなりの集大成であり,芸術的にも見える液滴や界面の振る舞いに酔いしれる.さて,この度お話する樟脳船の駆動力は,F = (γLR)l(γL:プラスチック船と水との表面張力,γR:プラスチックと樟脳分子層との表面張力,l:接触長)で表すことができる.これは接触角を無視したより単純な式でもあり,ニュートンの運動方程式を使って,dv/dt = F-μv(v:速度,μ:抵抗)と表すともっともらしく見える.実際の樟脳船はこれらの式におおよそ従っているが,私の興味は樟脳を使ってバクテリアのような運動を再現するところにある.」
計算知能をベースにした動脈硬化診断支援システムの開発
内野英治 教授(山口大学大学院理工学研究科,財団法人ファジィシステム研究所)

講演者による内容説明:「心臓の筋肉に酸素や栄養を送る大きな血管を冠動脈と言います.この冠動脈の内面にプラークと呼ばれる異常な組織ができ,血管の弾力性がなくなることを動脈硬化と言います.そのプラークの破綻により血管が詰まり,心筋の一部が死んでしまい心筋梗塞を起こします.現在ではカテーテルと呼ばれるものを血管内に挿入し動脈硬化の診断をしています.カテーテルの先端には,超音波探触子の付いたプローブがあり,そこから超音波が発射されます.この信号に我々の研究室で開発した情報科学的な知能情報解析・処理を施すことにより,プラークの組織を自動解析し,それを2Dや3Dで視覚的に見ることができます.これにより診断の精度向上が期待されます.」
スケジュール:
16:10 受付開始
16:30-17:15 非線形・非平衡を導入した界面における自律運動(講師:中田聡教授)
17:15-18:00 計算知能をベースにした動脈硬化診断支援システムの開発(講師:内野英治教授)
参加費: 無料
定員: 70名
主催: 情報処理学会中国支部
共催: (調整中)
後援: 日本時間学会,山口大学,山口大学時間学研究所
問い合わせ先: 情報処理学会中国支部事務局 長 篤志
Tel:0836-85-9713
e-mail:osaa@yamaguchi-u.ac.jp