一般社団法人照明学会　関西支部
「2023年度　春　照明フォーラムin関西」開催報告

2024年3月5日(火)に関西大学　第4学舎4101教室において、「2023年度　春　照明フォーラムin関西」を開催いたしました。当日は、延べ96名（午前75名＋午後19名※重複含む：会員32名/一般3名/学生18名/講師5名/通信講座受講者4名/学生照明デザイン競技会参加者18名）と多数の参加を戴きました。照明技術講習会では、照明施設賞受賞作品より照明についてのコンセプトや創意工夫について、支部賞講演では、受賞者からの研究成果など興味深い話が伺えました。学生照明デザイン競技の作品展示＆発表では、最優秀賞・優秀賞を初め入賞作品についてプレゼンがあり、支部研修会報告会では、各グループから見学先の施設についての報告と改善提案に対し、活発な質疑応答などがなされ、盛会となりました。照明・建築の業界関係者や研究者に加えて、若い世代・学生の参加も多くよい交流の機会となりました。講演者ならびに参加者の皆様に心より感謝申し上げます。以下、各セッションについての報告を致します。

1．照明技術講演－2023年度照明施設賞受賞作品より10:00～12:00

講演1．

「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」

(株)竹中工務店

鈴木 星穂 氏・小林 峻 氏

講演2．

「クボタグローバル技術研究所」

(株)大林組

河西 孝平 氏

講演3．

「京都御苑の三つの休憩施設」

　(株)ライティングＭ

森 秀人 氏

「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」について(株)竹中工務店　鈴木 星穂氏・小林 峻氏から、歩いて楽しい梅田のテーマに沿った光の演出についてご発表いただきました。
「クボタグローバル技術研究所」について(株)大林組　河西 孝平氏から、クロスイノベーションフィールドとして自然光との融合を目指した照明設計のご発表をいただきました。
「京都御苑の三つの休憩施設」については(株)ライティングＭ　森　秀人氏から、建築の中に一体化した木天井を照らすアンビエント照明の手法についてのご発表をいただきました。
各発表について、会場からも多くのご質問もあり、ご講演いただきました、講師の皆さまには、厚く御礼申し上げます。

2．関西支部賞の表彰式＆受賞講演13:00～14:00

2023年度関西支部賞受賞者である、武庫川女子大学　北村　薫子氏より受賞講演を戴きました。 顕著な研究業績と併せ、照明学会の支部庶務幹事や本部理事の活動による貢献が評されての受賞。
研究論文を中心とした研究成果として、質感評価の定量化の試みについての取り組み・フランス留学からの気づき・白に着目した視観測色法など建築質感への研究をご紹介頂けました。貴重な事例や経験を伺える良い機会になり、大変興味深い内容でした。

3．学生照明デザイン競技の作品展示＆発表 14:10～15:00

今年の学生照明デザイン競技の公募テーマは「主張する光」、最優秀1件、優秀賞2件、入選5件の表彰と発表があり、それぞれの作品への思いなどご発表いただきました。詳細講評などは、下記、関西支部HPを参照ください。https://ieij.org/shibu/kansai/info2023/231206kekka.html

4．支部研修会－報告会―　15:20～16:50

今年度は、3つのグループに分かれての、施設見学を実施し、グループでの討議をまとめ発表。
グループA「ＯＭＯ 7 大阪 by 星野 リゾート」7名　施設見学を通じて、感じた改善点など、グループの意見を良い点と合わせて、うまく取り纏めた発表となっていました。
グループB「京都橘大学 ACADEMIC LINKS」6名　ZEB認証や空間照明に着目しての分析、昼光活用、サーカディアン照明などにDALI制御の仕組みを理解した発表になっていました。
グループC「ザロイヤルパークホテルアイコニック京都」7名　コンセプトに合わせた照明設計と地域による制限に着目細部にわたっての課題を抽出して、対策まで検討された発表になっていました。研修会が若手技術者の交流のよい機会になり、今後も継続していきたいと思います。

5． 閉会の挨拶

(⼀社)照明学会関西支部　斉庶務幹事より、フォーラムの総括とご発表いただきました、講演者の方々、準備運営に携われた、実行委員、幹事の皆さまへのお礼、閉会のあいさつがありました。 尚、閉会後　関西大学　新関西大学会館南棟４F「チルコロ」にて情報交流会を催し、受賞者を招待、多くの参加者により、交流歓談のひと時を持つことが出来ました。