第22回照明フォーラムが2011年11月22日(火)きゅりあん 大会議室にて開催されました。テーマは「ひとを 明るくする ヒカリ」。同年の東日本大震災による節電等の厳しい環境は、ヒカリの必要性や使われ方について改めて考える機会となりました。そこで今回、「ひとを明るくするヒカリ」という視点に基づき、本当に必要な”ヒカリ”、今後求められていく”ヒカリ”について再考していくため、3名の先生方に、光環境の質を落とさずに照明をうまく利用するヒントについてご講演いただきました。
第1部では、委員企画「節電による照明環境」を委員より発表しました。
委員企画では震災後7月上旬にアンケートを実施し、身近な光環境の変化や、実際に行われている節電対策方法について状況把握と意識調査を行い、節電による照明環境に対する多様な意見や委員による考察を紹介いたしました。
第2部では、3名の先生方にご講演いただきました。
最初のご講演は、内原智史氏(ライティングデザイナー/ 内原智史デザイン事務所代表)より「変革と継承」。LEDなど新光源の魅力や、人間の感覚能力を活かした光環境、歴史や精神文化の継承と先端技術・自然が共生する光環境、「節電」ではなく「活電」という発想など、ご自身の様々なプロジェクトを通してお話いただきました。
続いてのご講演は、中村芳樹氏(東京工業大学大学院綜合理工学研究科 人間環境システム先行准教授/ 株式会社ビジュアルテクノロジー研究所取締役CTO )による「アピアランスのデザイン法」。エンジニアリングの立場から、光によって提供されるアピアランス(見え方)、アピアランスを示す為の技術、そしてひとが明るくなるアピアランスの可能性についてご紹介いただきました。
最後のご講演は、有賀明美氏(株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ / ウエディングプランナー )による「幸せのヒカリ」。ウェディングの中で、幸せを伝えていくための光にスポットをあて、感動を呼ぶ光の演出や豊かな感情を引き出す光の演出、また人の心をつなぐ光の演出など、ご自身がプランされた事例をもとにお話しいただきました。
第3部では、三人の先生方と委員のフリートーク、会場からの質疑応答でトークセッションを行い、改めて今後求められるヒカリ、必要なヒカリについて考えていく機会となりました。異なる分野でご活躍の先生からお話を伺う中で、様々な角度から一見異なる要素が繋がり、ヒカリを考えていくヒントとなりました。
今回のフォーラムは、学生、照明業界、製造業界、建築・建設業界の参加者が主でしたが、その他の業種の方にも多数ご参加いただき、フォーラムを盛りあげていただきました。来場者の方からは、委員企画の内容が大変興味深かった、先生方のご講演が刺激的だった、大変参考になったなどご好評いただきました。
照明フォーラム企画委員会では、今後も時代に即したテーマを取り上げていきたいと思います。来年度も是非ご期待ください。
なお今回のフォーラムに残念ながらご参加いただけなかった方にも、一部資料を講演会資料公開のコーナーで紹介していますのでご参照ください。
(社)照明学会東京支部事務局(担当:上野)
TEL: 03-5294-0101 / FAX: 03-5294-0102 / E-mail: tokyo_b(at)ieij.or.jp (”(at)”を”@”に変更して下さい.)
(お問合せについては、月〜金曜日9:00〜17:20)
委員企画
内原智史氏 講演
中村芳樹氏 講演
有賀明美氏 講演
トークセッション
第22回 照明学会東京支部 照明フォーラムは終了しました。
(以下はご案内の参考資料です)
日時: | 2011年11月22日 (火) 13:30〜17:00 (13:00受付開始) |
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講師とテーマ: |
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会場: | きゅりあん (品川区立総合区民会館) 大会議室 東京都品川区東大井5-18-1 JR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線 大井町駅徒歩1分 http://www.shinagawa-culture.or.jp/hp/page000000300/hpg000000268.htm |
参加費: | 会員・協賛学会会員・通信教育受講者 2,000円/非会員 3,000円/学生 1,000円 ※会員とは本学会会員および電気学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会、情報処理学会と海外協定学会(北米照明学会、中国照明学会、韓国照明・電気設備学会、IEEE)の年会費を納めている個人会員を指します。 ※通信教育受講者とは、平成22年・23年度通信教育受講者を指します。 |
定員 : | 100名(事前申し込み、受付先着順、定員に達し次第締め切り) |
主催: | (社)照明学会東京支部 |
申込方法: | E-mail、FAXまたは郵送にて下記事項をご記入の上、お申し込み下さい。
申込書フォーム(MS−WORD形式:16KB) ※2週間たっても返信されない場合は、お問い合わせ下さい。 ※申込者の氏名・電話番号等の個人情報は、本フォーラムの受付および今後の開催検討の参考としてのみ利用いたします。 |
申込期間: | 2011年9月1日より(定員に達し次第締め切り) |
申込・問合先: | (社)照明学会東京支部事務局(担当:上野 文子) 〒101-0048 東京都千代田区神田司町 2-8-4吹田屋ビル3階 電話:03-5294-0101/FAX:03-5294-0102 E-mail:tokyo_b(at)ieij.or.jp (”(at)”を”@”に変更して下さい.) (お問合せについては、月〜金曜日9:00〜17:00) |