平成24年度東京支部 施設見学会報告
「 あたらしい照明施設をみる 」−その2−
〜東京スカイツリーの照明、LED照明によるライトアップ〜

 東京支部では毎年、照明で話題を集めている施設の見学会を企画開催している。 本年の第2回見学会は、平成24年5月に竣工し、東京の新名所になり日本はもとより、世界中から注目を集めている東京スカイツリーに的をあて、その施設の中でも特に照明関係者に関心の高い、全面的にLED光源を採用したライトアップ照明施設に絞っての見学を行った。
 今回の見学会は日建設計所属で当支部副支部長兼事業企画委員長の渡邊氏と同じく日建設計所属で前に副支部長を務めていただいた海宝氏、ご両名の尽力により実現した。
 両氏は東京スカイツリーの電気設備の責任者とライトアップの取りまとめ責任者としてそれぞれの立場で心血を注がれてきた方であり、両氏が東京支部との関係が深い幸運もあり、中身の濃い一般的には伺えない二人の名コンビによる解説付きの見学会が実現できた。
 以下にその実施概要を報告する。

【実施日】

平成25年1月31日 17:00〜19:00

【参加者】

参加者28名 講師1名 施設協力者1名 スタッフ8名 計38名

【実施場所】

東京都墨田区 東京スカイツリー

【実施内容】

16時30分に現地団体受付フロアーにスタッフが集合し、参加者をスカイツリー様のご厚意でお借りした会議室にて受付をおこなった。

17時より高橋(文)庶務幹事の司会進行のもと下記内容で実施した。写真①

1.渡邊副支部長の挨拶    
見学会の開催に当たり渡邊副支部長より東京支部の見学会の取り組み意義、今回の東京スカイツリーの見学に到った経緯など交えた挨拶得をおこなった。

2.見学の前の事前の解説 写真②
日建設計の海宝氏に東京スカイツリーの施設の概要、LED化への取り組み、課題克服事例の紹介、ライトアップ手法の解説、特に超狭角 配光実現への取り組み、雅と粋の照明手法の紹介などプロジェクターを用い、見学のポイントを25分程度解説していただいた。

3-1施設見学:北側鼎トラス部 
事前解説のあと東武タワースカイツリーの藤沢さまの誘導で普段入ることの出来ない1階北側タワー足元の鼎トラスの部屋に設置してある、『雅、粋』を表現するLEDライトアップ投光器の見学を行い、海宝氏が中心に、渡邊副支部長にも解説していただき、特に色順応や灯具小型化、超狭角投光器の角度調整の取り組みなどを含め多くの質問に答えていただいた。

3-2施設見学:4階より展望デッキ下のライトダウン照明等の見学 
1階よりエレベータで4階デッキ部分に移動し350mの展望デッキ下部にびっしりと取り付けられた下部照射のLED照明の解説、灯具小型化の取り組み、交点部照明の見え方、メンテナンス通路設置に関する建築意匠との折衝、電源ケーブル対候性の検討などの苦心談を含めた解説を頂いた。写真③④ 

4.交流ミーティング 
1階団体ロビーで記念撮影を行った後5分ほど休憩のあと18時35分より15分ほど時間を延長して19時まで1階の会議室において渡邊副支部長の進行で海宝氏と参加者の質問にも答える形で交流ミーティングを行なった。LED照明器具、特にゲイン塔照明の熱対策について意外性のある質問も寄せられるなど、意義深いミーティングとなった。写真⑥

5.閉会挨拶     
最後に小野支部長より閉会挨拶、東武タワースカイツリーの藤沢様への御礼を含め参加者の方に謝意を表し19時に終了した。写真⑦

最後に参加者はじめご協力頂いた東武タワースカイツリー様、日建設計海宝さま、ほか関係の皆様、企画、開催の折衝、当日運営まで尽力頂いた東京支部関係者にお礼を申し上げます。

以上
(作成 庶務幹事 高橋 文雄)

報告写真①:司会

報告写真②:事前解説

報告写真③:4階デッキより展望デッキの見学

報告写真④:4階デッキよりの展望デッキ

報告写真⑤:集合写真(記念写真撮影場にて)

報告写真⑥:交流ミーティング

報告写真⑦:閉会挨拶

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