東京支部では毎年、照明で話題を集めている施設の見学会を企画開催している。 本年度の第2回目の見学会は、大型の劇場が各地に建設される中で『劇場・演出照明』をテーマとして、平成23年 10月に竣工オープンされたイイノホールに的をあて、照明のLED化が進む中で改修される劇場照明施設の見学を行った。
今回の見学会は、設計・施工を担当された樺|中工務店の設計関係者等のご協力により実現した。
本村様、左様によるプロジェクターでの施設概要説明ののち、館内ご案内により主なフロアごとに見学して廻り、ホール舞台を丸茂電機 熊坂様、木村様、会議室照明については山田照明 設楽様より、それぞれポイントを交えたご説明を頂く事ができ、中身の濃い見学会が実現できた。
また事業主である飯野海運(株)不動産事業グループの大島様はじめ、イイノホールの関係者より、各所に散りばめられた意匠や設備にまつわるお話や施設内の誘導など、見学会の実施や円滑な運営にご尽力を頂き、厚く御礼申し上げます。
以下にその実施概要を報告する。
平成26年1月30日 15:30〜17:00
参加者19名 設計解説者2名 施設協力者7名 スタッフ5名 計33名
東京都千代田区内幸町 飯野ビルディング、イイノホール&カンファレンスセンター
13時00分 鈴野委員、イイノホール及び竹中工務店のご協力により、ルーフギャラリーの設営(椅子・ テーブルの準備、プロジェクター、パソコンの設置・調整)
15時00分 飯野ビルディング 不動産事業グループ チームリーダー 大島様へご挨拶の後、会場準備を実施
海宝支部長、門馬庶務幹事、木村庶務幹事
小山会計幹事、筒井会計幹事、上野事務局より受付設営準備 写真①
鈴野委員により4Fでの誘導を実施
15時30分に現地で参加者の受付を行った。参加者には本村氏よりご提供の参考資料を配付。
1.15時40分よりルーフギャラリーで海宝支部長より開会の挨拶で見学会をスタート。
見学会の開催に当たり海宝支部長より東京支部の見学会の取り組み意義、今年の共通テーマ『劇場・演出の照明』に沿った見学会に到った経緯などを交えた挨拶をおこなった。
2.見学の前の事前の解説 (写真②)
竹中工務店の本村氏(建築)、左氏(設備)からイイノホールの照明設備の概要、LED化の波の中での取り組み、リニューアルならではの課題克服事例の紹介、照明手法の紹介など準備頂いた手元資料(紙)を用い、見学のポイントを10分程度解説して頂いた。
3-1施設見学:4Fイイノホールの見学 写真③〜④
舞台上部から吊り物設備、調整室(調光卓)、調光盤を見学したのち、舞台へ降りて見学、本村氏の説明を補足する形で、丸茂電機 熊坂氏より詳細の説明をして頂いた。
3-2施設見学:4F会議室の照明等の見学
ポイントごとに本村氏の解説を頂いた。部分的に補足として 山田照明 チーフデザイナーの設楽様にLED照明器具の解説、苦労話などをお話頂いた。写真⑥〜⑦
3-3施設見学:オフィス棟エントランス〜メインエントランス〜フードコートの見学⑤
海運業を営む事業主のビジネスをモチーフとした船や海のイメージを建物のデザインに取り込み、波を照明と建築材料で表現するなど、コンセプトを旨く照明計画に盛り込んだ施設となっている。
随所に、建替え前の飯野ビルで使用されていた大理石などの石材を再利用することにより、重厚な建築となっている。
4.交流ミーティング
6階ルーフギャラリーにて5分ほど休憩のあと16時45分より16時55分まで門馬庶務幹事の進行で、参加者の質問に答える形で交流ミーティングを行なった。参加者が質問を考えている間に、アンケートへの記入をお願いし、統一テーマ『劇場・演出照明』の元に今期活動の照明フォーラム・東京支部大会の紹介をおこなった。写真⑧〜⑨
お骨折り頂いた飯野海運、イイノホールと竹中工務店の関係者に対して、参加者より盛大な拍手で御礼を行った。
5.閉会挨拶 交流ミーティング後、海宝支部長より閉会挨拶、参加者の方に謝意を表し17時に終了した。写真⑩
最後に見学会参加者の皆様、飯野海運、イイノホール及び竹中工務店設計関係者の皆様ほか企画・折衝・運営にご尽力を頂いた関係者の皆様に御礼申し上げます。
以上 ( 作成:木村庶務幹事 )
写真①:ギャラリークロークをお借りして受付
写真②:眺めの良いルーフギャラリーにて事前説明(本村氏)
写真③:ホールの解説(本村氏、熊坂氏)
写真④:ホールから客席設備の解説
写真⑤:船首をイメージした壁が広がる開放的なホワイエ
写真⑥:カンファレンス中会議室の解説(設楽氏)
写真⑦:カンファレンス中会議室の照明パターン
写真⑧:門馬庶務幹事の司会進行による交流ミーティング
写真⑨:見学後の参加者交流ミーティング
写真⑩:海宝支部長より閉会挨拶