平成27年度　第38回照明学会東京支部大会実施報告

開催概要

　支部大会の使命である学生、企業の若手技術者等への「論文発表の場の提供」と、様々なフィールドで照明の研究、業務従事者への「学びの場、交流の場の提供」の２本立てで、本年も支部大会を企画し運営を行った。

　論文発表は今年24件(前回から3件の減)の論文発表申込があり、今回もポスター発表会場ではコーヒーのサーバーを置き、ドリンクを飲みながらの気軽な雰囲気の中で語り合える会場作りを行った。

　また学びと交流のイベントとして照明普及賞の施設事例紹介と技術セミナーを実施した。照明普及賞の施設事例紹介では、２つの施設について３名のご講演を、技術セミナーでは節電ＷＧでの過去からの活動を総括して４つのテーマでの取り組みについて６名の方に講演いただき、その後は参加者からの質疑や意見なども交わされ、短い時間の中で充実したプログラムであった。

　今大会では発表者、講演者、聴講者含め６８名の参加者があり、会場はほぼ満席の状態であった。

　参加者みなさまの協力の下、予定した全プログラムを滞りなく無事に終わらせることができたことに感謝を申し上げます。

開催日と会場

平成27年11月30日(月)東京体育館第1～3会議室
(住所：東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17-1)

ショートプレゼンテーション付ポスター発表

新しい光応用関連分野　4件
照明の実際／LED　7件
視覚心理･視覚生理　2件
照明デザイン　7件
照明計画(屋内･屋外)　4件

計　24件

今年度も、午前中の口頭発表では質問時間は設けず午後のポスター発表で質疑をおこなうこととした。

時　間	プログラム	内容		件数
10：10～11：20	Ⅰ-ａ．研究論文発表(前半)	照明器具/LED照明/照明デザイン/光関連材料/ 新しい光応用関連分野		1
		照明理論/光関連材料/光放射の応用/ 新しい光応用関連分野		1
		照明計画		4
		照明の実際		3
		LED照明		4
11：20～11：30	小休憩(10分)
11：30～12：40	Ⅰ-ａ．研究論文発表(後半)	照明デザイン		7
		視覚心理		2
		測光・測色・放射測定/光放射の応用		1
		光放射の応用		1
12：40～13：30	昼食
13：30～15：00	Ⅰ-ｂ．研究論文ポスターセッション			24
15：00～15：10	小休憩 (10分)
15：10～16：00	Ⅱ．施設事例講演－平成26年度　照明普及賞優秀施設－
	1. 大手町川端緑道		岩井達弥光景デザイン　岩井　達弥氏
	1. 大手町川端緑道		株式会社YAMAGIWA 小金澤　謙二氏
	2. 早稲田大学高等学院　73号館(講堂棟)		株式会社日建設計　　　中村　公洋氏
16：00～16：10	休憩 (10分)
16：10～17：40	Ⅲ．技術セミナー 1.鉄道駅舎　伊藤　大輔氏 2.オフィス　篠原　奈緒子氏 3.夜景　北野　貫氏、川野　嵩史氏 4.照明シミュレーションプログラム　鈴木　直行氏、大木　知佳子氏		節電環境ワーキング
17：40～17：45	休憩 (5分)
17：45～17：55	最優秀研究発表者賞、優秀研究発表者賞　表彰、講評　　(吉澤審査委員長)
17：55	支部長挨拶、閉会

参加者

聴講参加	会　員	13名
	非会員	10名
	学　生	13名
講演発表		24名
施設事例講演・技術セミナー		8名
実行委員(事務局含む)		19名
合　計		87名

最優秀研究発表者賞・優秀研究発表者賞(第12回・5件)

　吉澤審査委員長より審査結果の発表と講評を頂き　篠田支部長より下記2名の方を最優秀研究発表者、3名を優秀研究発表者として賞状と副賞を授与し表彰した。

受賞講演タイトル(最優秀研究発表者賞)	受賞者氏名(所属)
「福島県久之浜町の景観固有性を活かした避難照明社会実験」	寺崎　朋美　氏 (東京都市大学)
「紫外線ＬＥＤを使用した白色光源の検討」	安藤　夏生　氏 (神奈川工科大学大学院)
受賞講演タイトル(優秀研究発表者賞)	受賞者氏名(所属)
「川の流れを光で描写した二子玉川ライズの冬季環境演出」	今村　梨紗子　氏 (東京都市大学)
「赤外線とカーボンフィルターを用いた霧の除去効果に関する検討」	二宮　健太　氏 (日本大学大学院)
「リゾートタウンの自然体感を強化する低照度景観照明計画」	中村　有歩　氏 (東京都市大学)