2021年度 第43回照明学会東京支部大会開催報告
開催概要
東京支部では本年度も、学生、企業の若手技術者等への「論文発表の場の提供」と、様々なフィールドで照明の研究、業務に従事する方々への「学びの場、交流の場の提供」を目的とした支部大会を開催いたしました。新型コロナウイルスの影響を受けて、昨年度に続きオンライン方式による開催となりましたが、16件(昨年度より6件減)の論文発表があり、発表者、聴講者を含め計65名に参加いただきました。
また、学生の皆さんと照明関連業界で活躍されている社会人との交流を目的とした情報交流会を行いました。さらに、情報交流会終了後には表彰式が行われ、全16件の発表から、最優秀研究発表者賞1名、優秀研究発表者賞4名が発表され、表彰されました。
参加者みなさまのご協力により、予定した全プログラムを滞りなく無事に終わらせることができたことに感謝を申し上げます。
開催日と会場:
2021年12月14日(火)Zoomによるオンライン開催
研究発表の内訳
- 視覚心理・視覚生理 6件
- 光放射の応用 5件
- 照明計画 3件
- 測光・測色・放射測定 2件
計 16件
発表時間:12分(発表:7分,質疑応答:5分)
情報交流会
情報交流会では、学生の皆さんと照明関連業界で活躍されている社会人との交流を目的として、支部大会実行委員会メンバーから選出された4名の社会人の皆さまにパネリストになっていただき、事前に学生さんから寄せられた質問に回答いただきました。事前の質問では、学生時代に学んだことで社会人になってから活かせたことは何か?など、将来を見据えて、学生のうちになにをすべきかに興味を持つ学生さんの様子が見られ、それに対してさまざまな背景を持つパネリストの皆さんから、貴重な経験談をお話しいただきました。事前の質問だけでなく、その場でも学生さんから質問が出るなど、終始活発かつ和やかに会が進み、所属と場所を越えた有意義な情報交流の場となりました。
参加者
聴講参加 | 終身・名誉・専門会員 | 1名 |
正会員 | 2名 | |
非会員 | 2名 | |
学生 | 24名 | |
講演発表 | 16名 | |
実行委員(事務局含む) | 20名 | |
合計 | 65名 |
最優秀研究発表者賞・優秀研究発表者賞(第17回・5件)
篠田審査委員長より審査結果の発表と講評を行い、長谷川委員長より下記1名の方を最優秀研究発表者、4名を優秀研究発表者として表彰いたしました。審査委員長からは、分かりやすい発表に加えて研究に対する深い理解と熱意が顕著にみられた方が高く評価されたことが述べられました。また、コロナ禍にもかかわらず活発に研究を進め、多様な発表を行った発表者みなさんに対し称賛がおくられました。
最優秀研究発表者賞(1件) | 受賞者氏名(所属) |
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低視程時の動的視認性 | 塚原 仁菜 さん(芝浦工業大学) |
優秀研究発表者賞(4件) | 受賞者氏名(所属) |
自然映像と有彩色光が及ぼす心理・生理的影響 | 野﨑 雄太 さん(芝浦工業大学大学院) |
明環境と暗環境におけるスポーツ時の心理と身体の動かし方 | 木村 明聖 さん(東京都市大学) |
輝度分布配光測定装置を用いた光ダクトの配光に関する研究 | 永福 巧 さん(日本工業大学) |
遮光板を持たない積分球の検討 2 | 松本 和真 さん(山形大学) |
受賞者写真
◆最優秀研究発表者賞・優秀研究発表者賞の受賞者・大会実行委員長・審査委員長・東京支部長
(受賞者の松本さんはカメラ不具合により画像省略しています)