平成20年度照明学会北陸支部「照明セミナー」報告

平成20年10月28日(火)13時30分より,金沢都ホテルセミナーホールを会場に,平成20年度照明学会北陸支部主催の「照明セミナー」を開催した。当日は富山,石川,福井の各県より約120名の参加者が集まった。

 

開催に先立ち,北陸支部長の中嶋芳雄より,開催の挨拶があった。


中嶋芳雄支部長

 


受賞のShuさん(左)とKurniawan君(右)

ついで第1部として「照明学会北陸支部 優秀学生賞受賞者」の表彰を行った。これは,平成20年9月12日〜13日に富山大学にて開催された「電気関係学会北陸支部連合大会」における多数の発表の中から,特に優秀と評価された発表に対し授与されるものである。今年は富山大学大学院理工学研究部博士課程のBobsy Arief Kurniawan君と,Jiang Shuさんの発表論文が表彰された。表彰後に受賞者へ,中嶋支部長より更なる研究の発展を期待するとの激励の言葉があった。

 

次いで第2部では「省エネと新光源」と題し,パナソニック電光株式会社の小松本千秋氏よりご講演を頂いた。同社名古屋照明ECの課長として,社内での省エネに対する取り組み事例として,機材の設計から梱包,さらには新光源開発に至るまで分かりやすく講演頂いた。


小松本千秋氏

 


富田泰行先生

休憩をはさみ第3部では,照明デザイナーであり(株)トミタ・ライティング・オフィス代表の富田泰行先生より,「素材としての光」と題して講演を頂いた。「素材としての光が,周囲と対話することから始まる環境形成が光環境であり,さまざまな空間での照明デザインワークを通してそのありようを探る。」とのコンセプトをもとに,美しいスライドでご講演頂いた。最初に,先生ご自身とヨーロッパをはじめ世界各地での光の演出との「出会い」についての話から始まり,「マチエールな光」と題して光の持つ素材としての要素に関する先生の考えについての講演があった。その後,「建築空間に光を設える」と題して,「ソフト&ハード」をコンセプトとしたフィットネス照明や,「迎える」をコンセプトにした秋葉原の公衆トイレ等の数多くの事例を,美しいスライドで紹介頂いた。さらに「都市景観に光を設える」と題して都市景観変化の歴史,さらには長崎の女神大橋の照明や東京駅八重洲グラントウキョウ照明等について,コンセプトワーク資料などをもとにご説明頂いた。


申込み終了いたしました。以下は参考資料です。

主催: 社団法人照明学会北陸支部
日時: 平成20年10月28日(火) 13:30〜16:30頃(受付13:00〜)
会場: 金沢都ホテル 地下2階 セミナーホール
金沢市此花町6-10
定員: 200名
参加費: 照明学会会員/無料,非会員/1000円
内容:
第1部「照明学会北陸支部 優秀学生賞受賞者表彰」
第2部「講演テーマ:省エネと新光源」
講師:小松本 千秋(こまつもと ちあき)
パナソニック電工株式会社 名古屋照明EC 課長
第3部「講演テーマ:素材としての光」
講師:富田 泰行(とみた やすゆき)
照明デザイナー、株式会社トミタ・ライティングデザイン・オフィス代表、
照明学会専門会員、北米照明学会会員、都市環境デザイン会議会員、デザイン学会会員、武蔵野美術大学・東京芸術大学・女子美術大学・九州大学等非常勤講師
都市景観大賞・美しいまちなみ賞選定委員
リーフレット:
ダウンロード(PDF書類:528KB)
応募締切: 平成20年10月24日(金)必着で参加申込書に記入の上,FAXにてご送信ください。
申し込み書: 申込書ダウンロード(PDF書類:312KB)

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