平成23年度(社)照明学会北陸支部「2011　照明セミナー」報告

　平成23年11月1日(火)13時30分より，金沢市アートホールを会場に，平成23年度照明学会北陸支部主催の「照明セミナー」が開催された。 当日は富山，石川，福井の各県より約120名もの参加があった。

　開催に先立ち，北陸支部長の中嶋芳雄氏より，挨拶があった。

　ついで第1部として「照明学会北陸支部　優秀学生賞受賞者」の表彰が行われた。これは，平成23年9月17日(土)〜18日(日)に福井大学にて開催された「電気関係学会北陸支部連合大会」における多数の発表の中から，特に優秀と評価された発表論文に対し授与されるものである。

　今年は富山大学大学院理工学教育部知能情報工学専攻の内田竜太君と内島浩太君の発表論文が表彰された。

　第2部の講演Iでは「東京スカイツリーのライティングデザイン〜LEDが実現する新しい照明設計」と題し，有限会社シリウスライティングオフィス代表取締役　戸恒浩人氏にご講演を頂いた。「粋」と「雅」をコンセプトにした東京スカイツリーの心柱や展望台部のライトアップ，富士山をイメージしたツリー最上部のライトアップやLED照明器具の導入等について，美しいスライドをもとにご講演頂いた。

　講演IIでは，「空間の認識，照明，そして色」と題し，東京工業大学名誉教授でありチュラロンコーン大学特別教授でもある池田光男氏にご講演頂いた。網膜上の2次元イメージを3次元に認識させる私たちの脳の不思議さ，外部と内部との境界を感じなくなる連続感照明や高齢者を含めた色の認識について，熱心にご講演頂いた。

各講演後には活発な質疑応答もなされ，大盛況のうちに幕を閉じた。