平成25年度(一社)照明学会北陸支部「2013 照明セミナー」報告

 

 平成25年10月17日(木)13時30分より,金沢市アートホールを会場に,平成25年度照明学会北陸支部主催の「照明セミナー」が開催された。 台風の接近で天気が危ぶまれたが,富山,石川,福井の各県より約100名近くの参加者が集まった。

 北陸支部長の中嶋芳雄氏の挨拶により,セミナーは始まった。


中嶋芳雄支部長

 


照明学会北陸支部優秀学生賞表彰

 第1部では,「照明学会北陸支部 優秀学生賞受賞者」の表彰が行われた。これは,平成25年9月21日(土)〜22日(日)に金沢大学角間キャンパスにて開催された「電気関係学会北陸支部連合大会」における多数の発表の中から,特に優秀と評価された発表論文に対し授与されるものである。

 

 今年は富山大学大学院理工学教育部知能情報工学専攻の越坂篤君と大川聡之君の発表論文が表彰された。


受賞者の大川君(左)と越坂君、中島支部長(中央)

 


宮下智裕氏

 第2部の講演Iでは「金沢らしい明りによる賑わいの創出〜金澤月見光路の活動を通して〜」と題し,金沢工業大学准教授の宮下智裕氏に多くのスライドをもとにご講演頂いた。おしゃれな月見光路のロゴマークの説明からはじまり,プロジェクトの背景や金沢らしさのキーワードと明りの創出について,分かりやすくお話頂いた。「金沢は文化レベルとそれに対する市民の意識がとても高い。だから,ただ単に明るい照明ではだめで,そこに必ず”金沢らしさ”がないと納得してもらえない」と語り,歴史,文化,場所性,おもてなしなどの視点から創出された金沢らしい照明器具のデザインなどを,豊富な写真と共に紹介された。

 

 講演IIでは,「中尊寺金色堂及び讃衡蔵の照明改修プロジェクト」と題し,松下進建築・照明設計室代表の松下進氏にご講演頂いた。先の東日本大震災からの復興支援活動の一つとして行われた改修プロジェクトの全容について,多くの写真やCGをもとに分かりやすく説明頂いた。特に,事前に十分な現状調査を行い輝度分布たグレアなどの問題点を徹底的に洗い出した上で,それを踏まえ新しいデザインコンセプト作りと複数の色温度光源を組み合わせた照明設計を行っており,改修前照明との比較では,大幅に見え方が変わっていることが実感できた。


松下進氏

 


折谷大介氏

 各講演後には活発な質疑応答もなされた。

 最後に支部幹事である北陸電力(株) 折谷大介氏の閉会の挨拶をもって,セミナーは大盛況のうちに幕を閉じた。


申込み終了いたしました。以下は参考資料です。

主催: 一般社団法人照明学会北陸支部
日時: 2013年10月17日(木) 13:30〜17:00頃(受付13:00〜)
会場: 金沢市アートホール(ポルテ金沢6F) 金沢市本町2丁目15番1号
定員: 先着200名
参加費: 無料
内容:

第1部

照明学会北陸支部 学生優秀論文発表賞 受賞者表彰

第2部

講演1 「金沢らしいあかりによる賑わいの創出 〜金澤月見光路の活動を通して〜」

講師:宮下 智裕 氏(みやした ともひろ)
   金沢工業大学 環境・建築学部建築学科准教授 博士(工学)

講演2 「中尊寺金色堂照明改修プロジェクト」

講師:松下 進 氏(まつした すすむ)
   松下進 建築・照明設計室代表

リーフレット:
ダウンロード(PDF書類:1.8MB)
応募締切: 2013年10月10日(木)必着で参加申込書に記入の上,FAXにてご送信下さい。
申し込み書: 申込書ダウンロード(PDF書類:1.8MB)

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