一般社団法人照明学会北陸支部主催　照明セミナー2014　報告

　平成26年10月9日(木)に、金沢駅前の金沢市アートホールを会場として、照明学会北陸支部主催の照明セミナー2014が開催された。当日は天候にも恵まれ、大勢の参加者が集められた。

　セミナーの第1部では、照明学会北陸支部「学生優秀論文賞」の表彰式が行われた。これは去る9月11日〜12日に富山市内の富山高等専門学校にて開催された平成26年度電気関係学会北陸支部連合大会において、照明部門で発表のあった中から特に優秀と認められた２件の発表に対して表彰されるものである。今年は店舗照明の最適化について発表を行った富山大学大学院修士課程の岩城さんと、立体映像の融合限界について発表を行った富山大学大学院博士課程の王君の２名が表彰された。

　続いてセミナーの第2部では、照明に関する講演が２件あった。講演Iでは、「視覚と照明　ー基礎研究からその応用を目指してー」と題して、富山大学大学院教授の中嶋芳雄氏に講演頂いた。これまでの長年に渡る照明・視覚研究について、多くのスライドをもとに説明頂いた。さらに応用例として、実際の富山城や城崎温泉の夜間景観改善についても講演頂いた。

　講演IIでは、「東京駅丸の内駅舎とLED納入事例の紹介」と題して、三菱電機照明株式会社営業本部　開発営業部次長　兼　ライティングセンター長の市川重範氏に講演頂いた。東京駅丸の内駅舎復元プロジェクトにあわせて行われたLEDによるライトアップ計画について、詳細なプロセス説明等があった。LEDの強みをかし、省エネ化を実現しつつさらには時間や季節によって変更する発光パターンが組み込まれていることも講演頂いた。

　質疑応答の後、北陸支部幹事の折谷大介氏の閉会挨拶をもって、セミナーは大盛況の内に閉会となった。