一般社団法人照明学会北陸支部主催　照明セミナー2016　報告

　セミナー第1部では、照明学会北陸支部「学生優秀論文発表賞」の受賞者表彰式が行われた。これは去る9月13日〜14日に福井工業大学にて開催された平成28年度電気関係学会北陸支部連合大会において、照明部門で発表のあった中から特に優秀と認められた発表に対して表彰されるものである。今年は高速道路トンネル照明と視認性について発表を行った富山大学大学院博士課程の永井君が表彰された。

　続いてセミナー第2部では、照明に関する最新の研究・技術に関する講演が２件あった。講演Iでは、「夜間道路における目の感度と光源の選定」と題して、福井大学大学院教授・照明学会研究調査理事の明石行生氏に講演頂いた。参加者にわかりやすい様に視覚系に関する基礎知識の話から始まり，微弱光条件下における反応速度実験や街路灯下での見え方評価実験に関する視覚研究についてご講演いただいた。

　講演IIでは、「これからの照明デザイン」と題して、照明デザイナー・岡安泉照明設計事務所代表の岡安泉氏に講演頂いた。美しい夜間景観照明の写真の紹介から始まり，新光源であるLEDの持つ長所の活かし方と弱点の克服方法について，氏のデザインに対する考えとともにご紹介いただいた。