日時: |
2009年1月31日(土)10:35〜17:00(受付開始 10:10〜) |
場所: |
大阪市立大学文化交流センター ホール
(〒530-0001大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階) |
主催: |
日本光学会(応用物理学会)・照明学会関西支部・日本色彩学会関西支部・日本分光学会関西支部・日本写真学会西部支部 |
協賛: |
電気学会関西支部、電子情報通信学会関西支部、映像情報メディア学会関西支部、 レーザー学会、応用物理学会関西支部、日本画像学会関西支部、画像電子学会 |
テーマ: |
「デジタルイメージングの現状と未来」 |
講演: |
(講演50分,質疑応答10分)
- 1)10:40〜11:40
「液晶テレビ最前線」
SHARP株式会社 吉田 育弘 氏
- ディスプレイは、映像・画像を扱うすべてのイメージングシステムの出力デバイスであり、イメージメディアを支える重要な基盤技術である。CRTにかわり、今世紀に入ってその主役を担う、FPD(Flat
Panel Display)は、現在も著しい発展を続けている。これには、ハイビジョン(HDTV)デジタル放送の普及に同期した民生用薄型テレビの普及という背景がある。本講演ではまず、現行テレビシステムの仕様とディスプレイ性能に焦点を当て、家庭用HDTVテレビについて、色再現、グラディエーションの再現、動きの再現について概観する。さらに、次世代の画像表示という観点から、関連する技術動向について概説する。
- 2)11:40〜12:40
「将来のテレビジョン「スーパーハイビジョン」への取り組み」
NHK放送技術研究所 野尻 裕司 氏
- NHK放送技術研究所では、HDTVを超える将来のテレビを目指して、1990年代中頃よりスーパーハイビジョンの研究開発を開始した。スーパーハイビジョンはHDTVよりはるかに高画質で大きな臨場感のある大画面映像を実現するため、水平7680画素×垂直4320画素という超高精細映像である。このようなスーパーハイビジョンについて、HDTV研究開発も例にとりながら映像の概要、国内外での標準化の動向および機器開発の現状と課題について紹介する。機器開発ではカメラやディスプレイなどの単体機器の現状と今後の目標について、さらにシステム開発としては今まで行ってきた伝送実験などについて簡単に紹介する。
- 3)13:40〜14:40
「写真とそれを取り巻く世界」
信州大学 阿部 隆夫 氏
- 写真の潜像とは何か。現像とは何をすることか。このようなことを論じる写真化学という学問は、今や特定の場所以外では耳にしなくなってしまった。年配の人は、写真と言えばハロゲン化銀写真感光材料からなる、いわゆる「銀塩写真」を指し、デジタルカメラで撮影したものを「画像」または「写真画像」という。学生たちの多くは、写真とはデジタルカメラで撮るものであり、銀塩写真とは父親が趣味として自分の子供時代を撮影してくれた過去のものという。本講演では、いわゆる「銀塩写真」の優れている点を改めて整理して見直し、写真という技術と文化の今後を考えてみたい。デジタルプリント技術の現状についても述べる。
- 4)14:40〜15:40
「撮像素子の特性向上と画像入力機器の高画質化」
ソニー株式会社 奈良部 忠邦 氏
- 近年、画像入力機器の高画質化が進んでいる。この高画質化は、撮像素子の特性向上に因るところが大きい。多画素化、高感度化、低ノイズ化、高速化など撮像素子は大きな進歩を遂げてきた。これらの内容を説明するとともに、課題と今後の方向性を述べる。
- 5)15:55〜16:55
「マルチスペクトル画像の入出力および処理技術」
千葉大学 羽石 秀昭 氏
- マルチスペクトル画像は、リアリティの高い映像再現、高度な画像解析や強調処理、デジタルアーカイブ等に有効である。本講演では、マルチスペクトル画像入力、多原色ディスプレイの技術、セグメンテーション等の応用例を紹介する。画像入出力機器に関する産業界の動向なども簡単に紹介する。
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参加費: |
主催・協賛学会員/3,000円 会員外/3,500円 学生/1,000円
(講演会当日にお受けいたします。)
講演会の後、1時間半程度、会場付近で懇親会(無料)も行いますので、是非ご参加下さい。 |
申込方法: |
氏名、勤務先(学校)、住所、TEL、FAX、E-mailアドレス、所属学会を書き、下記へE-mailまたはFAXでお申し込みください。 |
申込先: |
関西外国語大学 吉村 耕治 宛
E-mail:yoshim-k@kansaigaidai.ac.jp FAX
: 072-805-2866
(申込の際には、「光学五学会講演会の申込み」と明記ください。) |
申込締切: |
2009年1月21日(水)(定員90名) |